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なぜ日本は焼き尽くされたのか

BS1スペシャル「なぜ日本は焼き尽くされたのか~米空軍幹部が語った“真相”」
初放送 2017年8月13日(日) 午後10時00分(110分)

 72年前、日本はなぜ焼け野原になったのか?アメリカ軍を取材中の今年4月、米軍内施設で半世紀以上前の空軍幹部246人の肉声テープを発見。日本への空爆を計画し実行したカーチス・ルメイなど幹部の貴重な証言だった。軍内の記録用インタビューのため、野望や焦りなど本音が赤裸々に語られていた。膨大な予算のB29開発の失敗。陸海軍との対立や屈辱。米大統領の圧力。後のない空軍幹部たち…日本への無差別爆撃の真相に迫る


【立場が弱かった空軍】

空軍はある航空兵器に命運を託していた。
原爆をしのぐ開発費をかけて作り上げられたB29。
しかし思い描いた戦略はことごとく失敗。アメリカ軍内部で突き上げられ追い込まれていく。
ローリス・ノースタッド将軍(※アーノルド司令官の参謀)
「空軍大将は恥ずかしいと全員に怒っていた」
ヘイウッド・ハンセル将軍
「B29を持つ空軍は深刻な非難にさらされた」
カーチス・ルメイ将軍
「自分のクビがかかっていた」
アメリカ軍の中では空軍と陸・海軍との激しい対立が起きていた。
しかも空軍は陸軍の下部組織で、きわめて弱い立場だった。


空爆を足がかりに独立】

現在32万人で構成されるアメリカ空軍。
世界最強のこの空軍が設立されたのは戦後の1947年。
実は第2次世界大戦中、アメリカに独立した空軍は存在していなかった。
(略)
(陸軍航空軍司令官)ヘンリー・“ハップ”・アーノルドが命じたのが東京大空襲
10万人もの人々が犠牲になった。
さらに戦争末期、日本の60以上の都市を焼夷弾で徹底的に空爆し続けた。
終戦までのわずかな期間で40万人ともいわれる人々が犠牲になった。
陸軍航空軍はこの空爆の戦果を足がかりに戦後独立したのだ。