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ベルナール・ジロドー「ヘカテ」「焼け石に水」

ベルナール・ジロドー主演「ヘカテ」(ダニエル・シュミット監督)。フランソワ・オゾン監督「焼け石に水」では翻弄する側だがこちらはファム・ファタールに翻弄される側。相手の髪をつかむ手とか殺す妄想とか、オゾン監督は「ヘカテ」に着想したのか? 日本語以外シュミット監督情報が少なくて裏が取れない。

日本以外では日本人が思うほど有名ではないという人は音楽界でも映画界でもいるが、ダニエル・シュミット監督もその1人だろう。蓮實重彦と蓮實信者のおかげか。

申し訳ないが映画版「ヘカテ」だとなぜ主人公が女に翻弄されるのか、いまいち入り込めない。映像は「シェルタリング・スカイ」のヴィットリオ・ストラーロと肩を並べるくらいきれいだが。

たぶん原作はもっと面白いだろう、ということは伝わった。